「デイサービス夢子」は、高次脳機能障害の方を中心とした通所介護施設です。28年4月から指定密着型の通所介護施設になっています。脳血管障害や、頭部外傷などの後遺症により、言語や記憶などの知的な機能が障害されたために日常生活に様々な困難が生じるものです。この障害は外見上わかりにくいため、一般の方に理解されにくく、サービスも少ないため家族の負担が大きいものになっています。
「デイサービス夢子」は、高次脳機能障害者の理解と対応経験が豊富なスタッフが支援を行います。諦めない・主体的な取り組みは、高次脳機能障害の多くの改善をもたらします。何もわからなくなってしまった訳ではありません。認知症とも異なります。その方その方が紡いこられた人生があります。障害によって絡んだ糸をほぐすように働きかけることで、自尊心、希望、夢のある豊かな生活を取り戻すことが出来ます。
一緒に、再び社会や家庭での役割を見つけて行きましょう。
所長の藤井か代子です
私は、東京の区役所に30数年勤務していました。その間、障害センター・祉事務所に長年在籍、その経験を生かして独立創業を決意、定年を迎える少し前に退職しました。その後、居宅介護支援事業所でのケアマネージャー、障害者通所施設の立ち上げと管理者を経験、主に高次脳機能障害者への支援に取り組みました。これらの経験を踏まえ、平成23年1月18日「株式会社夢子」の設立、同年5月1日指定通所介護事業所「デイサービス夢子」をたちあげました。
高次脳機能障害は「見えない障害」とも言われ、周りの方に理解してもらいにくい障害です。家族や当事者にとっても受容しにくく、それらに対応するサービスは少ないため、日々大変な思いをしている方が沢山いらっしゃいます。しかし、一方で「高次脳機能障害」は適切なリハビリを行うことで、少しずつ良くなって行くことが実証されています。このような中で、私は高次脳機能障害の方々の可能な限りの脳の回復、残された能力の最大限の発揮を通して、再び豊かで充実した生活が送れるよう支援していきたいと思いました。
障害の症状や程度は皆それぞれ異なります。「夢子」では、人とは比べず、互いに違いを理解し、それぞれのプログラム、グループ活動、話し合いなどに取り組みます。百人の利用者がいたら百通りのプログラムを考えて行きたいと思っています。私は、この夢子での支援を通して、利用者と「共に在る」ことを大切にし、互いの関わりの中で成長し、小さな変化に感動し、互いに幸せを見いだせたらと思っています。
夢や希望が見つけにくい世の中で、利用者と周りの人々の「夢」が叶うよう支援していく所存です。